月一旅ランナーの☆走ダイアリー

ヘルニア手術 坐骨神経痛 この世の終わり

OSJ山中温泉トレイルレース2017後編

今回
とある新聞記事を見てから熊鈴を新調して
高い音を響かせていたのだが…
このあと大日山登山で
ソイツを失います。いや、べつに熊に取られたって話じゃあ
ありません。

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前日説明会で聞いていた
電線倒木をくぐります。

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さ、林道パートも終わって
いよいよ最高峰へ登りはじめます。

登りは怖くないんですけどね
(森田童子パートでは…怖くなりますが)

時間でいうと
かんなり費やしてるのですが
この登山パート
雨足もつよく、スマホ出して写真撮ろうなんて気分には
正直全然なりませんでしたね

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まあー
そんなわけで、いきなり
山の上です。

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大日山の避難小屋。。
中は温かかったです。
エスケープルートの確認に大会本部に電話してる選手もいました。

このレース…ほとんど携帯は圏外なのは
前回と変わってなくて、ただ山頂近くなると
たまってたメールがスマホに入る。。なのでこの辺り
おそらく電話は繋がるんだろうなぁと思ってました。

雨に濡れない
避難小屋の中でやりたかった
リュックのなかの補給品整理やらジェル投入をして
長居せず小屋を出ます。

あー
残念です。。
レンズ曇っちゃいます。。避難小屋での温度変化が原因でしょう
クリンビューしてないし

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というか
悪天候すぎるでしょ(笑)
もんのすごい突風と痛い雨…横殴りですわ

紅葉…
楽しみにしてたんすけど…

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寒くて…それどころではない。
そして、転倒しながらでしか前進できない!
登りが減ってくると
かなり苦しい展開になる。

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なんでお金払ってまでこんなことしてるのか?
でも反対なんですよね。
お金払ってエントリーしてなかったら
こんなとこに こんな台風が通過してる時間に来ませんよ!
標高はとっくに1000を超えてます。

七転八倒…1368メートル
避難小屋から山頂までにもずいぶんダメージもらいました。

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一人の登山家ともすれ違いましたね。
さ、というわけで
最高峰からお隣りの小大日山目指します。
いったん下って、また登らないと到着できないのですが。
↓あの先に見える山です

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このあたり…かな?
背中で熊鈴の音を感じなくなりました。
3月から肩甲骨ストレッチ続けてるので可動域広がったので
手探りでも熊鈴が無いこと…無くなってることが分かります。

取り付けてたザックのフック(布)から
ちぎれてましたね。熊に引きちぎられたわけではないです。
思いあたるのは…前転して転倒したとき。
ほとんど尻から転倒してましたが、ちょっと攻めていかないと
時間の計算上…最終関門に間に合わないので
前傾しまくり前にコケたわけですねえ。
もうすでに身体はアザだらけだったので、痛みも麻痺して
前転してもすぐに立ち上がっていた。
その度フクラハギ痙攣していたがゲーターのおかげで救われた。


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たしか前にも見たような
応援の旗があります。
山岳経験のあるボランティアさんたちが
震えながら万一に備えてテント待機されてます。

ここからの下り…

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写真無しです
前に撮ったし、今回は滑落できないので
無しです。
何度か滑り台ではお尻使っておりたり
あとスケートのようにわざと
しゃがんで足で滑って降りてました。
ロープがあるところは、嬉しくて
筋肉痛になりながらも転倒よりはマシなので
腕で降りました。

第1関門で完走するための
予定タイムより1時間遅れていて、
この下りでまったく進めなくなり第2関門へも
予定タイムより2時間遅れてしまいそうだと
下山途中に気づきました。しかし、どうしようもない。
降りれない、走れない。。

キャンプ場までの林道パートにようやく入る

舗装が始まり、走れるようになる。
キャンプ場のトイレに駆け込み
残り1パーセントになっていたスマホバッテリーを交換。
この交換に10分くらいかかってしまった。
手と手袋の泥を落とすのに手洗い場で時間かかってしまった。
震えは無くて、
山頂からどんどん高度を下げると普通に戻り
麓や低山では寒さを感じなかった。
ただあの最高峰周辺の風と寒さは
ハンパなかったす。。


バッテリー交換終了して
数分ジョグして…第2関門県民の森到着です。

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にゅうめんと
おにぎり…最高でしたね。涙でるほど美味しかったす。。
予定タイムより二時間弱ほど遅れて出発します。
ここでの装備チェック…ライトのテストで
電池交換すべきでした。ブラックダイヤモンドのスペックを信じすぎて
かなり朝のスタート後に電池使ってしまってた。

なかなかgpsキャッチに時間かかりましたが
後編のジョグノートアプリを動かします。

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(最終関門まで)

ここからのロードは8キロ
下り基調とのことで、ハーフマラソンへの練習がてら頑張って走ります。
ロードランナーですから
ここで頑張るしかないのです。

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あれ?という感じで県民の森のスタッフさんに
進路方向確認します。
最初は…最初だけ登りでしたね。
見晴らしのポイント過ぎると、たしかに
たしかにうねる~下り。
ガンガン攻めます。転倒しないからガンガン攻めます。
ここの第3関門までの短い区間だけ区間順位をふた桁に伸ばします。

ずっとここまで抜かれた選手たちを追い抜きます。
このあとその全員に抜かれるのですが(笑)
絶対ロードでは負けない見た目だったので、手は抜きません~

第3関門到着
時刻は16時36分くらいでしたかね。
杏仁豆腐をすすめられたので
チュルっといただきました!たしかにオススメの
お味…美味しかった!!

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「完走してくださいね!」
「ムリかな~(笑)」
これからが一番悩ましいパート…
『ぼくたちの失敗』三童子スカイラインに入るので
(高低差図の台形イガイガ部分)
もう完走できない…つぎの最終関門に間に合わないのは分かっていた。
前回と同じく分かっていても、村岡で足のツリのため
不完全燃焼に終わってしまった無謀な挑戦をこの機会に行います。

入山と同時に
雨足また…ひどくなってきた。。
持ちすぎてる水を捨てます。もう要らない。
そしてヘッドライト装着。
滝の案内板が見えたので、記念にのぞいてみることにしました。

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大雨なので、けっこうな迫力でした。
滝の上に立てましたね。

どんどん暗くなってきます。
やはり17時を過ぎるとね。
雨足すごい。

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なんか見づらいなぁと思いながらも、登りなので
構わず進みます。

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とはいっても、ロストしかけました。
登山道をはずれて沢を歩いてるとき
藪を進んでるときありました。
あの白いLEDってね、見えないですよ!
雨の中では。。霧のなかも同じことが起きるかと思いますが
目の前の雨を照らしまくってしまうので肝心の道が見えないんですよ。
目の前真っ白になっちまって。
マイルストーンなどの電球色LEDを次回は用意しておこうと
最近考えております。


もうこの写真が最後ですね

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この三童子…またもや
ぼくたちの失敗パートでは。
全然見えないし、雨ものすごいし
木階段の木が泥と水に浸かってて
どこに足のっけていいか分からないんですよ。

覚えてる景色もあれば
あれ?てな景色もあって、
いちばん怖かったのはパワーバーのトレイルレースの
道しるべが全然あらわれなくなって
ロストしたかな~?でも戻る体力も気力もないし~
ていう時間帯。
ずっと一人ですからね。
結果てきにはロストしてなくて、思ってたよりも
下る部分もギザギザのなかにはありまして
ちゃんと登山道にはのっかってました。

崖っぷちの登山道では
滑落しそうに何度もなりました。
どこまでが道か見えない…とにかく山肌に触れたまま
崖っぷち進まないと危険でした。
途中からブラックダイヤモンドに腹が立ったので
スギ薬局でもらったいかにも粗悪品なサブのライトに変えると
…これがまだマシ。
土砂降りなときはワッカのできる安いLEDの方が案外よく見えた。
まあーでもやはり
電球色じゃないと雨の反射は抑えられないんじゃないかな
モンベルのパワーヘッドライトとかじゃないと。

ずっと最初は一人きりでしたが
ロードで追い抜いた選手たちが
次つぎと抜いていきます。。しかし、みなさん
よく滑らず降りれるもんだと関心しました。

ついに
誰にも抜かれなくなったので
最後尾?な予感がしてきた。




真っ暗闇のなか、
雨の音…
川の濁流の音…
そして「うぁっ」と転倒する自分の声…
何やってんだろ?
と思いながらも、「レースやろ。」と自分にツッコミ。
このときの下山は一生忘れないでしょう。
低山なので身の危険は全然感じなくて
でも木階段の一段一段をしゃがんでライト照らして探してるレースに対して
「もうこれは…レースじゃない。ただの意地だな。。」
と思いながら帰ってました。
登山道いっぱいに広がる大きな岩を
迂回したくても出来なくて
岩をまたぐしかない道では予想どおりツルっ!と
ひっくり返り強打して一番手痛い打撲傷をおいました。
背中を岩で打って息が出来なかったのはここだけかな。

ありえないほど時間かけて
ようやく森田童子をあとにします。

林道から舗装になり下り坂。
こちらのヘッドライトに気づき
(熊鈴ないですから)
前方の遠くでカウベル鳴らしながらの声が聞こえます。
明かりもチラチラと見えます。
給水エイドですね!
「お疲れさまー!寄ってください!」
「ありがとうございます!
でも、あと少しなんで このまま行っちゃいます!」
嬉しかった。
人の声が嬉しい。。

おつぎは
大会のワンボックス車がこちらに向かってきました。
林道でそれを避けて待ちます。
「あとでピックしますから!」
土砂降りのなか…その車に乗るもんか
と、思いました。
完走できなくても最終関門まで行って終わらないとその
童子パートの記録が残らないことは前に出場してるので
わかっています。
もう時刻は関門閉鎖の19時をとっくすぎて
20時すぎくらいでしたかね。

やはり…俺が最後尾なのか?
しかし、車が行ったからまだ山に誰かいるのか?
(最終エイドで聞くとあと6人ほど山に居たそうです)
いろいろ考えてもムダなので
ただひたすらに最終関門…鞍掛登山口を目指します。
ボトルの水もじゅうぶんです。

遅いけど走ります。舗装路は安心です。
ようやく前のランナーの後部チカチカ赤いライトが見えました。
あの赤いチカチカライト…こんど買わなきゃ。
そんなこと考えながら走ってると
ついにワンボックス車がUターンして後ろに現れました。
「乗りますか?」
「最後まで走らせてください!」
もうあと1500メートルだし前の選手も走って帰るのかな?と思いきや…
アッサリとワンボックス車に乗り込みました。
土砂降りで音のかき消されるなか
「乗るんか~い」と元気にツッコミをいれます。
最後の1キロ林道です。
しっかり足首まで浸かります。楽しいです!

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あ~
懐かしい最終関門エイドが見えてきました。
スタッフさんたちが呼んでます。
ありがとうございます!
半泣きです。

ゼッケンのQRコードを読みとってもらいます。
チップをハサミで切り取ってもらいます。
「お疲れさまでした」
「2年前と同じこの関門越えられませんでした(笑)」
ほんとに遠い鞍掛山です。

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チキンラーメンどうぞ~」
「いただきます!ごちそうさまでした、美味しかったです!」
10秒ほどでいっきに食べました。
いや~これまた人生最高のチキンラーメンでしたかね。

なかで温まってくださいと
促されますが走ってたので全然寒くなくて
あっという間に回収バス出発の時間です。
前と同じように座席にビニールシートが被せられ
汚れ防止されてます。でも
けっこうそれを上回ってる泥どろなので…
ほんと汚しちゃってスミマセンでした!!

思ってたよりもバス乗車時間は長く
ブログ書いたりして…そのあと吐き気が襲ってきた。
タイヤのうえの座席がマズかったのでしょう。
揺れが辛い…


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山中座に到着して
温かいおもてなし…豚汁いただきました。
ありがとうございました。カレーおもてなしは売り切れでした(笑)
そりゃそうだわな。
足湯で大きな汚れだけは落としました。

また来年チャレンジしてください!と
我々DNFの選手にも声がフィニッシュゲートからかかります。
もちろんです。また来ます。
来年というお言葉が何より嬉しいです。
ありがとうございました!


駐車場になんとか帰りつき
車で山中温泉街を移動します。
家内へ生存してることの電話をして…

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2泊目の宿、ロイヤルホテルにチェックイン。
これがとても綺麗で、フロントの女性はさらに綺麗でした。
来年はここに2泊だなあ  と心にきめた。

美しい…大浴場
前の宿と同じく、浴場では山中温泉の歌が流れてる。
多分どこの宿の浴場でも流れてるんじゃあないかな?
一日の汚れを落とし、しみる傷に温泉がしみこみます。
そうそう
今回もレースでは、こおろぎ橋を渡れませんでしたが
こおろぎ箸を参加賞でもらいました。前回はお椀でしたね。

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この最終関門から
鞍掛山とこおろぎ橋が近くて遠いんだよなぁ

いちおう
来年に向けてね懲りずにまた靴を買いましたよ
(どうですか?バハダ3…良さげじゃない?)

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いくら履きやすいからってロード強いからって、カスケディアはもう引退ですよね。
滑って転びまくったのは靴のせいではありません。
足首までの泥道には何履いてもグリップするわけないですから。。
技術不足でしたね、今回は。




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最後に

第3回 山中温泉トレイルレース
完走率は38パーセントとのことです。
地元のかたのYouTubeに出てますので、山の《ふもと》の雰囲気は動画で見られます。
昨年度のエントリー数と同じくらいだったので
そこから見ると完走率が30パーセントになるのですが
DNSが60人ほどと思いのほか多かったです。
(台風にともなう悪天候ですから仕方ないでしょう)

一緒にスタートして
一緒に震えたからこそ思うのですが
すべての今年の山中温泉トレイルにチャレンジしたランナー達に
『あっぱれ!!』
心から
そう思います。

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(やはり最終関門到達者では最下位でした
)